JR四国をめぐる冒険III(2日目)

2日目も初日に続いて愛媛へ向かいます。初日は今治まででしたが今度は宇和島まで行きますよ。

児島→松山 「しおかぜ1号」

8000系の「しおかぜ1号」で松山へ。


8000系は流線型の先頭車が特徴の特急電車です。
通常は5両編成の「しおかぜ」と、高松からやって来る3両編成の「いしづち」を宇多津で併結した上で松山へ向かいますが、多客期には「しおかぜ」の混雑緩和のため、写真のような8両編成全てが「しおかぜ」となります。

松山→宇和島 「宇和海9号」


松山からは特急「宇和海9号」に乗り換えて宇和島を目指します。松山では「しおかぜ・いしづち」と「宇和海」を同じホームに縦列停車させることで、両列車を乗り継ぐ際に階段を上り下りしなくても済むよう配慮されています。

この日の「宇和海9号」は3両編成で両端がN2000系、中間車が2000系の組成でした。「宇和海」には高徳線の特急「うずしお」から転じたN2000系が増えてきており、未だ違和感があります。
松山方先頭に連結されていたN2000系前照灯がLEDに改められていました。
宇和海」にはグリーン車が連結されていないので、後寄り3号車の普通車指定席を利用します。

今治まではまだ近いなという感覚ですが、L字状の広い愛媛県、その先が長いです。今治~松山も特急で40分かかりますからね。

予土線海洋堂ホビートレイン」


11:40に宇和島へ到着し、2分接続で予土線4816Dの窪川行きに慌ただしく乗り換えます。この列車は海洋堂ホビートレインでした。
わずか2駅先の務田(むでん)駅で下車。

"四国新幹線"にちょい乗り

海洋堂ホビートレインを務田で降りたのは、次の伊予宮野下で4817Dの「四国新幹線」こと鉄道ホビートレインと行き違うので、折返しこれに乗るためです。
いやー、実際に対面するとやっぱり笑ってしまいますね。

本音を言うと予土線全線をこの列車で乗り通してみたかったのですが、運行時刻と自分の日程がなかなか噛み合わず、苦肉の策で務田~宇和島のみ乗るという方法を編み出したのでした。
それにしても車内は観光客に加えて地元の高校生も大勢いてかなり混んでいました。北宇和島で意外に下車があったので、宇和島までの1駅だけ座ることができました。

なお、筆者はすでにJR四国を完乗しており、予土線に乗車したときの様子は「JR四国をめぐる冒険(その1)」に書いていますので、よろしければそちらもご覧ください。

江川崎駅以西の予土線は線形が極めて悪く、務田-北宇和島の1駅だけを見ても右へ左へとカーブが続き、四国新幹線と言えども下手をすると自転車のような速度しか出せないのです。


南国ムード溢れる宇和島駅。

宇和島→松山 「宇和海16号」


宇和島12:55発、アンパンマン列車の特急「宇和海16号」で松山へ戻ります。お昼を確保し損ねたので松山で店を探そう。


時おり高いところを走り、海が見えます。


日本の原風景。


伊予大洲付近で肱川を渡ります。


向井原付近の高架区間から伊予灘が見渡せます。

14:16に松山到着。同じくアンパンマン列車の「しおかぜ・いしづち」と接続を取り合います。ツイートした通り、アンパンマン列車同士を乗り継げる上にデザインを共通化しているのが粋ですね。

松山をぶらり


松山駅は現在高架化工事中。この駅舎もそう遠くないうちに様変わりするのでしょうか。

伊予鉄道名物、大手町のダイヤモンドクロスを見物。路面電車と郊外電車が平面交差する珍しい光景が見られます。
それにしても伊予鉄は電車、バス共々車体色がみかん色の単色になっちゃってまあ。どこかの末期色じゃあるまいし(笑)。もと京王井の頭線の電車もご覧の通りの姿です。

伊予鉄路面電車道後温泉へ足を伸ばす。8年前に買った、伊予鉄道ICカード「ICい~カード」をようやく使える時が来た。道後商店街の魚武で遅めの昼食。

もう年なのであちこち歩き回る元気もなく、道後温泉でのんびり湯につかりました。あー極楽~。
大学時代の研究室で松山へ勉強合宿に行ったことがあり、そのとき道後温泉に入ったので、もうかれこれ20年ぶりになるのかな?
…と思ったら2009年の「JR四国をめぐる冒険(その2)」で行ってますね。いい加減な記憶だ(笑)

濃厚な味わいで美味しかった。

道後温泉から路面電車松山駅へ戻ります。このときの運転士さんが黒縁メガネの笑顔が素敵な女性で印象に残りました。しかもアニメ声で確認喚呼をしている姿が萌える(笑)。

松山には結局4時間以上滞在し、岡山行き特急としては最終の松山18:39発「しおかぜ30号」で戻りました。当初は松山15:28発の8600系充当の「しおかぜ24号」を取っていましたが、道後温泉でのんびりしたいと思ったので松山に着いてからグリーン券を手配し直したのでした。

最終日は土讃線で新旧「南風」のグリーン車を堪能します。