Paradise NUMAZU

好きなものに理由はないと言うけど、私が「ラブライブ!サンシャイン!!」にハマった理由を思いつくまま書いてみようかと。

あれは忘れもしない14年前のいつだったか(忘れとるがな)、当時の私はアニメなど見ていなかったけど、アニメ好きな友人の間で「涼宮ハルヒの憂鬱」という作品が人気だったわけですよ。そんなに面白いのかと思って試しに見たら、制作会社が京都アニメーションということもあって、キョンのあの独特のナレーションもさることながら絵のきれいさに見入って見事にハマってしまい、それ以来アニメを見るようになったというね。

その流れで「ラブライブ!」も話題作ということもあり見ていた。最初の頃は私の中で数あるアニメの1つという程度だったけど、「ラブライブ!」シリーズはアニメのみならずスマホゲームなど多彩なメディアミックスを展開していて、私が2015年にタブレットを買った際*1にオタク友達からスクフェスを紹介され、インストールしてゲームをやりだしたのが「ラブライブ!」シリーズにハマったきっかけ。

でも当時はまだいわゆる「聖地巡礼」まではしてなかった。「涼宮ハルヒの憂鬱」と同じく京都アニメーション制作で京都府宇治市を舞台とした作品「響け!ユーフォニアム」は、沿線である京阪電車がラッピング電車を走らせたり記念乗車券を発売したりと積極的にコラボしていて、関西なら近いし、もとより私は京阪電車が好きなこともあってよく足を運んではいたけど。

2016年7月に「ラブライブ!」シリーズの第2作である「ラブライブ!サンシャイン!!」のアニメが始まる。無印の「ラブライブ!」は秋葉原が舞台だったけど、「サンシャイン」の舞台は静岡県沼津市なわけですよ。私にとって従前の沼津といえば、青春18きっぷでの旅の道中に乗り換えのため降りたという程度だった。あとは東京に住んでいた頃、夜行快速「ムーンライトながら」に乗って西へ向かう途中、深夜の沼津駅に到着して気が付いたら寝ていたということも多かったっけ。とにかくその程度の印象しかなかったわけね。

おりしもアニメ放映と時期を同じくして、沿線の伊豆箱根鉄道伊豆箱根バス東海バスオレンジシャトル*2が作品のラッピング電車、バスの運行を始めて、ちょうど8月に東京でコミケにサークル参加することもあり、沼津なら東京へ行く途中に寄れるべってことで、撮りに行くべと。これが「ラブライブ!サンシャイン!!」にハマる引き金。鉄道、バスが好きな私にとってはもう格好の被写体というわけですよ。

東京行きの「のぞみ」に乗ると名古屋を出ると新横浜まで停まらないから、これまでなら静岡県が旅の目的地になることは考えられなかった。で、以後は「ひかり」や「こだま」に乗って三島駅*3で乗り降りする機会が格段に増えていくと(笑)。



▲2016年8月11日、夏コミついでに撮影した伊豆箱根鉄道のラッピング電車と、伊豆箱根バスのラッピングバス。この日に撮影した写真だけで次の冬コミでは本を作ってしまうのだから当時の私は大したもんです。

伊豆箱根鉄道では2017年4月より2本目の「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車「HAPPY PARTY TRAIN」の運行を始める。私は同年のGWに早速撮影に行ったけど、伊豆箱根鉄道初のフルラッピング電車ということで駅でも大々的にアピールしていたのが印象的だった。


作中に登場するスクールアイドル「Aqours(アクア)」の同名の楽曲ともコラボしたもので、ド派手なラッピングが印象的。痛車ならぬ痛電車ですよ本当に。
これは2017年の年末、また例によって冬コミへサークル参加するついでに撮ったものだけど、ヘッドマーク(電車の正面に付いている看板)が普段とは異なるもの。作中の登場人物「黒澤ダイヤ」の誕生日が1月1日で、当時Aqoursの誕生日前後10日間程度の時期はヘッドマークをお誕生日記念のものに差し替えていた。まだ当時の私は静岡県なんて遠くて頻繁には行けないという認識(いや岡山の人間が静岡へ年に何回も行くのは異常だべというツッコミはなしよ)だったから、お誕生日記念のヘッドマークを撮ったのはこのときが初めてだったんですね。


年が明けて、今度は2月10日が「松浦果南」という登場人物の誕生日で、2018年当時は建国記念の日絡みの連休になることもあり撮影に行った。


1日年休を取って、「ラブライブ!サンシャイン!!」メインの舞台である沼津市内浦地区にも寄って、風景写真を撮りまくりましたね。


さらに3月4日は「国木田花丸」という登場人物の誕生日で、お誕生日記念ヘッドマークにすっかり味をしめてしまった私はこりずに3月10~11日の土日を使って撮影に行った。ここで2017年度のお誕生日記念ヘッドマークは一巡したけど、2018年度もまたお誕生日記念ヘッドマークの掲出を行う上に、作品とコラボした1日乗車券にお誕生日記念ヘッドマークと同じデザインのバッジを特典として付けると伊豆箱根鉄道から発表があり、その時にこんなことを思った。

「お誕生日記念ヘッドマークの付いた姿をAqours9人分全部揃えて同人誌を作ったら面白いのでは?」

いやホント自分でもバカだなと思いましたけどね。



4月17日は「渡辺曜」、そう私の推し、曜ちゃんの誕生日でして、これはもう是が非でも、万難を排してでも撮影したいわけですよ。直近の土日が4月21~22日だったけど、伊豆箱根鉄道で公開されている運行予定を見ると21日は朝の2往復しか走らないのでどうしようかと。当時は定時で帰れる案件で、こうなったら20日に年休取っちゃえってことで、しかも前夜のサンライズ瀬戸で現地入りして朝から活動したわけですよ。さすが推しのためなら行動力が違いますね(笑)


6月から超忙しい案件に押し込まれてこりゃヤベえなって思いましたけど、幸いにも休出は免れた(でもサンライズを見送って帰宅することも多かったけどね…)のでなんとか9人分のお誕生日記念ヘッドマークをコンプできて、2018年の冬コミで本を出しました。返す返すもよくやったなあほんとに。

2019年1月に劇場版が公開され、それを記念した3本目のラッピング電車「Over the Rainbow号」が2018年12月からお目見えするわけですが、2019年度はその「Over the Rainbow号」でお誕生日記念ヘッドマークを付けるようになったのでまた通うわけですよ。


で、本来なら今年のGWに開催されるはずだったコミケでまたこういう本を出す予定だったけど、コロナの影響でコミケ自体が中止になってしまったというね。

まとまりがなくなってきましたけど、結局は鉄道が絡んでいるということでしょう。沼津は景色がよくて食べ物も美味しいので、街そのものに惹かれたというのも大きいです。サンライズ瀬戸の寝台に乗るようになったのもこの作品のおかげですからね。理不尽で意に染まぬ仕事をさせられていた時期でもあり、心の支えになっていたのも事実。それだけ特別な思入れがあるってことですよ。

*1:私のケータイは未だガラケーだったりする

*2:現・東海バス

*3:沼津駅は新幹線が停車しないので、新幹線で沼津へ向かう場合は1駅隣りの三島駅を利用する