名松線、参宮線に乗る

この週末は大学時代にお世話になった三重県のNさんに会う用事があったので出かけてきた。目的地が松阪なのはこれ幸いと、ついでに名松線参宮線に乗ってきた。
16日夜の「ムーンライトながら」(6号車)に乗り込んだ。大船を発車して茅ヶ崎を通過したところから記憶が無いので、そこでおやすみう(略)しまったようだ。起きたら浜松。切符は豊橋までしか買っていないので(JR東海の品川駅みどりの窓口で購入)、そこへ着いたら一度改札を出なければならない。理由は後で書くとして、寝過ごしてしまわないよう目を開けていた。

豊橋では時間調整で30分停まるので、その間に改札を出る。券売機で2500円の「青空フリーパス」を買って再入場。そう、この切符を使いたかったから東京からの切符は豊橋までしか買わなかったのだ。JR東日本で発売している「ホリデー・パス」のJR東海版と考えればよく、これ1枚で土休日の名古屋近郊エリアが1日乗り放題。名松線参宮線伊勢鉄道もフリーエリアに含まれるから今回の旅におあつらえ向きだった。

「ながら」の車内に戻って再びおやすみう(略)。起きたら金山。

名古屋7:53→松阪9:05 快速「みえ51号」

名古屋で下車。7:53の快速「みえ51号」までは1時間以上もあるので、金山まで中央本線の列車で往復したり、117系の臨時快速「さわやかウォーキング」を撮ってから、きしめんをすすって腹ごしらえ。時間が来たところで、快速「みえ」が発車する関西本線のホームへ移動。

快速「みえ」に使われているキハ75には武豊線で乗ったことがあるけど、快速「みえ」に乗るのは初めてだった。気動車とは思えない高性能で突っ走る。名古屋から10分も走らないうちに車窓にはもう田畑が広がる。

車中泊の寝不足からついうとうとしてしまい、目を覚ますとちょうど関西本線から伊勢鉄道に入ったところだった。伊勢鉄道に乗るのも初めてなので、ここで寝てしまっては勿体無い。途中で行き違いの停車があったものの、相変わらず快調な走りで津までを短絡。9:05、松阪に到着。

松阪9:30→伊勢奥津10:42 名松線407C

ようやく名松線に乗れるときが来た。発車は9:30なのでまだ20分以上あったが、すでに列車がホームにいたので車内に入る。列車の本数が少ない典型的なローカル線。車両もキハ11の単行ワンマン。
9:30、定刻に発車。しばらくは田植えを終えた田園風景の中に民家が点在する景色を見ながらとっとこ進んで行く。東京にいるとこんな景色は見られず季節感に乏しくなってしまうから、ほっとする思い。キハ11なので加速は悪くないけれど、速度は上がらないので睡魔に襲われ、寝ないように景色を眺めていた。
JR東海駅名標は所在地も併記してあるが、それを上からシールで貼って修正している駅を散見した。平成の大合併で津市はかなり広がってしまった。
名松線には家城という駅があり、以前はここでタブレット交換があったが現在はすでに無い。ここで列車の行き違いがある。
家城を出てから雲出川と絡み合いながら進んで行き、山間へと進んで行く。民家の数も少なくなる。なんだか僕の地元、岡山県因美線を見ているようだった。終点のひとつ手前、比津から伊勢奥津までの間は特に。

10:42に終点の伊勢奥津着。行き止まりの駅で、駅舎は丸太作りでいい味を出している。地域住民センターと一体になっているみたいだ。名松線の「松」は松阪、では「名」はどこか。ファンには愚問だけどそれは名張のこと。でも伊勢奥津は名張市内ではなく、津市(旧美杉村)。もともと名張を目指して建設が進められたが、伊勢奥津で断念。名張への到達は叶わなかった。
11:16の列車で松阪へ引き返した。

松阪12:35→鳥羽13:13 快速「みえ5号」

松阪では3分で鳥羽行きの快速「みえ5号」に接続。これに乗って鳥羽を目指し、参宮線も制覇してしまおう。座れないことを覚悟したが空席にありついた。再びキハ75のお世話になる。単線非電化ながらも高速運転で、快調な旅が続く。もっとも駅ではポイントの速度制限でゆっくり通過するけれど。
多気紀勢本線と別れて参宮線に入る。伊勢市で伊勢車両区を見やる。二見浦に停車した後、臨時駅の池の浦シーサイド(通過)付近で海岸線に沿って走る。あっという間に終点の鳥羽に到着。海がすぐそばなので潮の香りがする。駅近くの食堂で伊勢うどんの定食を食べたが、讃岐うどんになれた僕には違和感があった。

鳥羽にて

同じ車両で松阪へ戻った。帰りは車内でのんびり過ごした。この後Nさんと愉快な仲間たち(爆)が久々に一同に会し、夜まで楽しく過ごした。