余部鉄橋を渡るキハ58系


山陰本線屈指のスポット、鎧−餘部間の余部鉄橋を渡るキハ58系。壮大な鉄橋と、赤とクリーム色に塗り分けた国鉄規定色のキハ58との組み合わせが、余計にノスタルジックな雰囲気を感じさせる。この画像は今年の2月に撮影したもので、カニシーズンに伴う増結の名目で実施された車両変更によるもの。今や余部鉄橋を渡るキハ58系はもう見ることは出来ない。さらに言うと、この鉄橋自体も架け替えが決定している。
普通の人ならただのぼろい車両にしか見えないキハ58だが、鉄道ファンには根強い人気を誇る。JR化後、国鉄型車両は独自のカラーに塗り替えられたものが多いが、国鉄型車両には登場時の国鉄規定色が一番似合うなあと思う。
国鉄解体後、JRが発足して今年で17年。国鉄時代の光景も、年々減りつつある。今の高校生は最早、国鉄時代を知らないのだから・・・。僕は1979(昭和54)年の生まれだが、おそらく国鉄を実際に見ている最後の世代に当たる人間ということになるだろう。

余部鉄橋を渡るキハ181系特急「はまかぜ」。国鉄規定色に戻してくれればなあと思っているのは僕だけではないはず。