JR福知山線脱線事故

今日であの事故から1週間。これに関してはYK NETWORKメンバーであり、沿線住民であるid:nh90さんも詳しく言及されている。

まあ、ATS-Pを導入してから運転再開しないと、利用者にとって不安は絶えないだろう。今朝ABCラジオのニュースを聞いた時は、ATS-SWのまま運転再開し、例のカーブでは徐行するとJR西日本は発表していたけれども・・・。不通が長引くとそれだけJR西日本の経営を圧迫することにもなるが、JR宝塚線ATS-Pの導入を表明してから2年以上もほったらかしにしたツケを今になって払うことになったということか。
でも、ATS-Pというのは高速運転支援システムのようなもので、それを導入するのは確かに有効だが、ダイヤに余裕時分を持たせることを義務化させることも重要だろう。

ちなみに、脱線した207系の先頭車はモーターのない車両(T車)だったと報道されている。モーターが無い分重量が軽く、重心が高いこともあり急ブレーキをかけた際に脱線を誘発したと指摘されているが、実は、すべての207系の先頭車がT車なのではない。はてなキーワードにも解説があるが、同形式は製造時期の違いで0番台、1000番台、2000番台に大別され、初期製造車である0番台のみ、上り方の先頭車がT車(クハ207)で、1000番台、2000番台は電動車(M車:クモハ207)なのである。事故を起こした編成は、
同志社
[クハ207-17+モハ207-31+モハ206-17+クハ206-129]+[クモハ207-1033+サハ206-1019+クハ206-1033]
で、これを見ると分かるように、先頭は207系0番台だったのだ。もし、上り方の編成が207系1000番台か2000番台だったら、脱線せずにカーブを曲がれたのだろうか・・・。
私は4/29に一駅だけ、207系に乗車した。そのときの先頭はクモハ207-2020。すなわち207系2000番台の電動車だった。JR西日本が製造した通勤形、近郊形電車である125系207系221系、223系の中で、クモハが無いのは207系0番台だけである。
同日に山崎のカーブで「なは」の回送や新快速を目当てに列車を撮影していたが、居合わせた鉄道ファンは207系を見るたびに「事故車や」と言う始末である。デザインは文句なしの車両なのだが・・・。