4/29〜5/6までゴールデンウィークで休みだったので、前半の4日間を利用して九州へ行ってきました。
もともと北海道へ行こうと計画していたのですが、「ぐるり北海道フリーきっぷ」はGW中に利用できないことが分かったので、それでは北海道に行く旨みがなくなってしまいます。それならば…、と、2003年12月以来ご無沙汰となっている九州に行こうと考えるようになり、九州に行くなら長崎で「sola」の舞台探訪をしたい、東国原知事に敬意を表して宮崎にも足を伸ばしたい…、と思うようになったわけです。
旅立ちは「のぞみ99号」
長崎へ行くならもう一度「sola」を見ておいたほうがいいと思い、前日の4月28日までに全13話中の第1話〜第9話までを見ていた。下手に寝て寝坊するのもいやなので、28日は少しばかり仮眠を取った後、出発までの時間を使って残りの第10話〜最終話までを一気に見た。
中央線と山手線を乗り継いで、朝5:30過ぎに品川駅に到着。夜通し遊んだ人も多いのか、こんな朝早くでも山手線は混んでいた。
今回の旅では周遊きっぷの九州ゾーンを準備した。品川駅新幹線のりばの自動改札機に、周遊きっぷの「ゆき券」と「のぞみ99号」の指定券を投入して入場する。
「のぞみ99号」は2007年7月1日にN700系がデビューした時に新設された列車で、乗るのは今回が「はじめて」。定刻通り6:00に品川を出発。
本格的なGWにはまだ早いからか、僕が乗った15号車は品川時点ではガラガラで、新横浜でも少し客を拾った程度。後は名古屋まで止まらない。天気は良く、少し霞みがかってはいたものの富士山が見えた。この春に「ムーンライトながら」が臨時化され、GWに運転されなくなった影響もあるが、朝から新幹線に乗るのは久しぶりだ。
名古屋には7:29着。ここでまとまった人数が乗ってくる。次の京都でもまた乗ってきて、僕の隣にもビジネスマンが座った。新大阪には8:19着で、品川から2時間19分。やはりN700系は速い。
山陽新幹線に入るとトンネルが多くなる。新神戸を過ぎてから岡山到着前までの記憶がなかったので、その間は寝ていたようだ。
9:06に岡山着。僕の地元だが九州へ向かうため、さらに西へと乗り続ける。福山を通過したとき、去年秋に0系乗り納めツアーを2回したことを思い出した。「私は、ゼロ」(CV:福山潤)、懐かしいね。
広島到着前に、今年出来たばかりの「マツダスタジアム」が左手に見えると車掌が案内。新しいだけあって広島市民球場と比べるとかなり立派だ。
さらに西へ。今日の「のぞみ99号」は京都からの盛況が広島を過ぎても続いている。新山口に停車した後、新下関を通過して、新関門トンネルに入る。
九州上陸
新関門トンネルを抜けてついに九州へ上陸し、10:33に小倉に到着。品川からの4時間33分はさすがに乗り応えがあり、爽快感があった。
小倉の乗換え改札で無効印を押印してもらった上で特急券をもらい、在来線ホームに入る。787系や883系、813系といった、JR九州を代表する車両を見ると心が躍る。
九州のトップランナーは「準快速」
西小倉で「ソニック」などを撮影するため、博多方面の列車に乗る。JR九州の列車としてのトップランナーは小倉10:53発、811系の準快速・羽犬塚行き。JRでは九州にしか存在しない珍しい種別だが、新幹線から接続する列車がたまたまこの列車だったのである。まあ、ねらって乗ったわけではないとも言い切れないが。
西小倉
初日はJR九州の列車の撮影にほぼ徹することになる。西小倉では1時間半ほど撮影。
↑大型のLEDが採用された817系1100番台。しかし画像ではLEDが切れていて大きさが分かりませんね…。
↑883系の「ソニック」。リニューアルされて青くなってから撮るのは「はじめて」。前から3両目と4両目は最近製造された増結車の1000番台。
撮影を終えて、ゾーン券で入場し直そうと、周遊きっぷのゆき券(東京都区内→福岡市内)を自動改札に入れると扉が閉まった。駅員さんに言われるまですっかり忘れていたが、小倉−博多間は新幹線と在来線が別線扱いなので、新幹線経由だと在来線の駅では下車できないのだ。小倉で出場してゾーン券で再入場した扱いでよいと駅員さんに言われたので、ゆき券に無効印を押印してもらった上で出場して、ゾーン券で再入場する。普通列車で小倉へ一駅バック。
小倉からは12:34発の特急「ソニック24号」で博多へ。883系7両編成。1000番台組み込みだったので、あえてそちらに乗ってみる。車内は885系に準じて革張りの座席で、まるで885系に乗っているような印象。自動放送の時に流れる3打点チャイムを聴くと九州に来たことを実感する。博多には13:15着。
天拝山−原田
博多から13:24発の快速大牟田行きに乗換え、原田(はるだ)で下車。鹿児島本線の有名撮影地、天拝山−原田間へ向かう。駅から15分ほど歩いたかな。
↑885系の「白いかもめ」。
↑811系。前面に三井グリーンランド色時代の名残が…。
↑大型のLEDを採用した813系1100番台。これは頭でっかちでちょっと…。
15:30を回ったところで時刻表をめくると、原田15:56発の原田線列車があることに気付く。せっかくここまで来たのに本数の少ない原田線を見逃すのは勿体無いし、結構撮影したのでこのへんで撤収。
原田線
原田から乗り込んだ列車はキハ31単行のワンマン列車。キハ31といえば1+2列の転換クロスシートのはずだったが、当地で使用されている車両は大部分がロングシートになっていた。原田を出ると右にカーブして、鹿児島本線と分かれる。
さて、原田線とは筑豊本線のうち、末端の桂川−原田間を指す愛称であるが、筑豊「本線」とは名ばかりで1日8往復(土休日9往復)の列車が走るだけのローカル線である。筑前山家を発車して、次の筑前内野までがやたら長い。山間の中をガタゴトゆれながら進んでいく。桂川には16:24着、30分足らずのショートトリップ。「桂川」をどう読むかで、その人の出身地が分かる?
桂川からは16:26発、福北ゆたか線の快速で博多へ戻ろうと思ったが、やってきたのはオールロングシートの415系1500番台。別に急がないのでこれは見送り、次に出る16:34発の普通列車を待つ。今度は813系3両編成。福北ゆたか線は7年前に乗ったし、前夜はほとんど寝ていないに等しいので寝る。起きたら柚須。17:14に博多着。
博多ラーメン
少し早いけど博多で夕食にする。博多に来たならラーメン食べて行かんね、ということで、博多駅から10分ほど歩いたところにある「成金ラーメン」で豚骨ラーメン。昼を食べておらず腹が減っていたので、セットでご飯と唐揚げも注文した。ネットにあった替え玉無料クーポンを印刷して持参したので、遠慮なく替え玉をバリかたで注文。さすがにお腹いっぱいになった。
入庫
博多からは18:21発の「みどり23号」で今夜の入庫先、佐世保へ向かう。肥前山口までは長崎行きの「かもめ43号」と併結。車両は783系「ハイパーサルーン」。前寄りから「かもめ」編成、「ハウステンボス」編成、「みどり」編成の3本をつないでおり、この列車は「ハウステンボス」編成も「みどり」で、途中の早岐で切り離しとなる。つまり佐世保まで向かうのは最も後寄りの編成で、最後尾の車両が自由席だったのでそれに乗車する。
783系はJRグループで初の新型特急電車として話題を呼んだけど、787系や883系、885系が登場した今となっては平凡な車両に映る。とはいえ、線形の良い肥前山口までは最高130km/hで突っ走る。19時を過ぎてもまだ真っ暗にならないのはさすが九州。
肥前山口で「かもめ」を切り離して佐世保線に入ると単線になり、線形も悪く速度が落ちる。
「ハウステンボス」編成を切り離して早岐を出ると進行方向が変わり、僕が乗っていた車両が先頭となる。先頭車からは前面展望が利くのが783系のいいところ。佐世保までのラストコースの見どころは、大塔−日宇間で進行方向左側に注目すると、あの「ジャパネットたかた」の本社が見えるところ(笑)。20:16に佐世保着。毎度おなじみ1045こと、佐世保駅前の東横インにチェックイン。祝日なのでホリデーキャンペーンが適用され、通常\5,460の宿泊費が3割引で\3,820という安さ。
翌日長崎へ向かう予定なのになぜわざわざ佐世保に泊まるのかといえば、早朝に大村線に乗って長崎市内へ出ようと計画していたからである。日付が変わる前にはベッドに入って横になり、読みかけの軽小説(笑)を読み進めた後、気がつけば眠りについていた。
(続く)