フロントドアとバックドア

…野球用語で、投手がインコースから打者に当たりそうな変化球を投げてストライクゾーンに入れるのがフロントドア、
逆にアウトコースから打者にボールと思わせる変化球を投げてストライクゾーンに入れるのがバックドア

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つまり、内側から強気に攻めるのがフロントドア、外側から中へ向かって攻めるのがバックドアということになる。
筆者は去年秋から仕事のストレス解消も兼ねて投球練習をするようになって、マエケンYouTubeを見てスライダーとチェンジアップを覚えた(笑)。
さらにこの「フロントドア」「バックドア」を勉強していて仕事に生かせるのではとふと思った。なんのこっちゃって感じですが、

「やることが決まっている作業に対してより深く突っ込んでいくのがフロントドア」
「逆にはっきり決まっていないことに対して外から攻めていくのがバックドア

と思ったわけです。昔の筆者は特に後者の「はっきり決まっていないことに対して外から攻めていく」が非常に弱かった。一昨年の今頃苦しんでいたのもこれが原因。
さらに3月までいた"修行先"の現場で当初アジャイル開発やってて褒めまくっていたのもつかの間、あそこの意向で筆者が加入してからわずか4ヶ月でそれが終わってからまた苦しんだ。
お客さんのぼんやりした要望を実現するための方法を自ら考えて具現化する能力が求められていた。あらかじめ用意された道標に従わないと動けない人はお断りの現場だった。さすが、親会社が重工業メーカーともなると格が違うのだ。

今年の年明けから修行先を卒業するまでの最後の3ヶ月、いや、2月に入ってからかな? 当時はこのご時世で月の半分がテレワークになっていたこともあり、お客さんと直接対面できないことが多く、ZoomやTeamsでやり取りするしかない状況だった。

どういう提案をすればお客さんに満足していただけるかをそのとき意識したつもり。文字だけで説明すると分かりにくいので、資料を作って提示したりもしたかな。
レビューでも何をしゃべるのか、あらかじめ台本を作って練習もした。レビューの進行をするなんて今後できるかどうか分からんから貴重な経験だった。
冒頭で「本日もお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。」と言うようにしたら、同じチームにいた会社の後輩が司会するとき真似して言ってくれるようになった。
それでもいざレビュー本番となるといろいろ指摘をもらうことが多く、お客さんが真に望むものを作ることの大変さを身をもって思い知った。

でも、たった2ヶ月間でも意識して作業した結果が今に生きていると思う。

4月に現職場に出戻りして、昔の筆者なら指示が曖昧だと「こんなんじゃわからん! 作業できん!」と怒っていただろうが、相手からある程度の内容が伝わってれば修行先で最初に覚えたアジャイル開発と組み合わせて「結局何をやりたいのか」、「それを実現するためにやるべきことはこういうことでは」と確認できるようになったので、俺すげえって思ったわけですね。
さすがにあまりに指示が曖昧すぎるのはNGですよw

一昨年これを体得してたら、「わあーTZN'EXさんすてきー」って言われてトリコリコにできてたかもしれんのにな(は?)
あの頃の筆者は例えて言うならマウンド上で自信なさそうに投げてて、外へ逃げる球ばかりで勝負しようとしてる感じだったからな。
持ち球が少なくて左右のストライクゾーンを有効に使うようなやり方もできなかったし。