讃岐うどん

昨年の12月以来9ヶ月ぶりに、香川県へ行き讃岐うどんめぐりを楽しんできた。4軒をはしご。

快速マリンライナーの2階席グリーン車で瀬戸大橋を渡り、坂出駅で下車。駅を出る前に、JR四国ことでんが1日乗り放題のフリーきっぷを買っておく。寂れ放題に寂れまくった坂出の商店街を通り抜け、まず初めに訪ねたのは「兵郷」。製麺所型のセルフ店であるが、発見するのは初心者にはちょっと難しいかも。出来立てのうどんを食べたかったので、10分ほど待つ。水で締めた「そのまま」の麺に、冷たいダシをかけていただく。久しぶりに味わう本場のうどん。格別にうまかった。東京から帰省して、お店に来たことをお店のお姉さんに伝えたらたいそう喜んでくれた。

新しく訪ねたお店はこの1件のみ。残りの3軒は「アンコール」。

お次は高松に移動し、レンタサイクルを借りて「池上」へ。この店でうどんを作っている「瑠美ばあちゃん」、各種メディアで紹介されて今や全国区の知名度になった。明るい笑顔が、訪れる客を惹きつけるのだ。僕は以前にも来て食べたことがあるが、1杯食べた後、ついおかわりをしたくなるぐらいうどんがうまい。今日も2玉食べた後、さらに釜玉でもう1玉おかわりをした。釜玉は格別にうまかった。瑠美ばあちゃんにお礼を言って、お店を後にする。

列車を撮影しながらしばらく間を置いて、高松市内の「竹清」へ。ここの半熟卵の天ぷらと、ちくわの天ぷらは他の追随を許さぬうまさで、僕が学生の頃は高松に来たら必ずと言っていいほど食べに行っていた。ちょうど正午を回っていたのでお店は少々混雑していた。そのため、天ぷらはあらかじめお店の人に欲しいものをリクエストしておき、天ぷらが揚がったら受け取るようになっていた。もちろん、ちくわと半熟卵の天ぷらを頼んでおく。半熟卵天はもちろん、ガジガジの衣に包まれたちくわ天もまたうまいんよ。

自転車を返却して、時間稼ぎで高松から琴平へ。

琴平駅前で東京から来たという女の子2人に記念撮影を頼まれる。かわいい子だったので、快諾(笑)。ことでんに乗り換えて陶駅へ向かい、最後に綾南町の「赤坂製麺所」へ。ここは強烈なキャラを持ったおばちゃんが有名で、僕も過去3回訪問している。けど、今日行ったらお兄さんが店番をしていた。「おばちゃんは?」と聞くと、
「おると思いますけど、酒飲んで寝よんとちゃうかなあ?」
結局、今日は会えませんでした。おばちゃんに会いたいならお昼までに行くんがええかも。
高松駅へ戻り、車体の色も車内設備も新快速とまっつくついのマリンライナーで岡山へ帰る。
やはり、本場の讃岐うどんはうまかった。香川県は以前と変わらない、のんびりとした時間が流れていた。