JR九州とやっぱり愉快な列車たち(3)

出庫

おはようございました。朝6:30に起床。もしエンドレスエイトが現実にあったら、8月31日が終わって目覚めるとまたここにいるのかとアホなことを考えてしまった(爆)。
7:00前にはロビーに下りて、朝食をいただく。
東横インの朝食は店舗によって地域性を反映したオリジナルのメニューを置いている場合があり、夏オフ前日の8/8に宿泊した、新潟駅前だと「ヤスダヨーグルト」があったが、ここ熊本駅前には阿蘇のミルクや、熊本の小学校の給食に供されているパンもあった。
朝食を食べ終えて自室に戻り、出庫準備を整え、7:40にはチェックアウトした。

出発

朝の段階では熊本の天気は曇り。予報では晴れのはずだったのに、当てにならん気象予報士だ(CV:杉田智和)。熊本へ来たからには、鹿児島本線の上り列車で4駅先にある、有名撮影地の植木駅で撮影したいと思ったので、熊本8:01発の326M、鳥栖行の普通列車に乗った。

326Mは817系の2両編成を2組つないだ4両編成。そういえば今日は8月17日なので、図らずも日付支援(爆)。
326Mはラッシュとは逆方向なのにそこそこ乗っている。…と思ったら次の上熊本で大勢降りた。熊本ではなく、この駅が会社最寄りという人も多いようだ。
熊本を出てから10分しか経っていないにもかかわらず、西里を出ると緑が多くなる。

植木にて


8:15に植木着。ここで後寄り2両が切り離され、折り返し熊本行きになる。
薄日は射していたものの光量が足らないので、ISO400で撮影。今回の遠征でISO400を使ったのはこの時だけ。9:40発の2327Mの時間まで撮影。


博多からはるばるやって来た415系普通列車・熊本行。


787系11両編成の「リレーつばめ」。


815系。ここでは817系は撮れず…。


ED76の重連が来ました。

ブルトレが走っていた時にここで撮りたかったなあ、と思った。その頃はここも大いに賑わったのだろうが、今日は僕一人だけ。

熊本市電

415系の2327Mに乗って上熊本で下車。熊本14:36発の「九州横断特急6号」の時間まで、熊本市電の乗り歩き。今まで熊本市内を歩いたことはなかったので、今回の遠征ではぜひとも熊本に寄りたいと思っていた。さらに熊本県内で郵便局めぐりをしたことがなかったこともあり、ぜひとも平日に日程を組み込みたかったので、今日を選んだ。
市電の車内で運転士から500円の1日乗車券を購入。運賃は均一150円なので、4回乗ればもとが取れる計算。
熊本市電には田崎橋・熊本駅前−健軍町を結ぶ「2系統」と、上熊本駅前−健軍町を結ぶ「3系統」があり、両者は辛島町で乗換え出来る。熊本駅前に向かうため辛島町で下車し、2系統に乗り換えた。



日本初の低床電車、9700形。

熊本駅内のam/pmで前日に買った宮崎土産を実家に送り、コインロッカーに不要な荷物を預けて活動再開。熊本駅フレスタ郵便局にて、熊本県内初郵貯を果たす。前日の時点で通算1998局。2000局まで一向聴だったので、ここでリーチ。熊本駅前から田崎橋へ向かい、電停近くの田崎本町郵便局にて2000局達成。


田崎橋で待ってもなかなか電車が来そうになかったので、隣の二本木口まで歩くと、ちょうど8500形が田崎橋へ向かっていき、程なくして折り返してきた。その8500形は転換クロスシートを装備していた。通町筋で下車。



通町筋では熊本城をバックに市電を撮れる。


何本か撮影していると新型の0800形が来たので、健軍町まで乗車。これにて熊本市電を完乗。いつの間にやら天気は回復し、ジリジリと日差しが降り注ぐ。しかし蒸し暑さとは無縁の、カラッとした気持ちの良い暑さだった。




再び通町筋で撮影。

撮影を終えた後は通町筋から新市街界隈の郵便局を回った。この辺りは熊本の市街地で、熊本駅周辺は街外れであることをつくづく実感する。
熊本新市街郵便局横にあるレストランの店頭で、角切りステーキの弁当が200円という格安で売られていたので、昼食に購入。辛島町から熊本駅前に戻る。コインロッカーの荷物を回収し、実家への土産を購入した後、熊本発14:36発の「九州横断特急6号」に乗り込んだ。

九州横断特急6号


九州横断特急」には1期でも人吉−新八代間で乗車しているが、今回は熊本から大分まで乗車し、豊肥本線を横断する。
人吉からやって来た「九州横断特急6号」は真っ赤な車体が印象的なキハ185系の3両編成。熊本で進行方向を変えて、豊肥本線に踏み出す。真ん中の2号車と、一番後ろの3号車が自由席で、熊本時点では3号車に乗車した。新市街で買い込んだ弁当を食べる。
肥後大津までは熊本都市圏の路線として成長し、1999年に電化された後は、815系に加えて817系が走るようになったり、特急「有明」も乗り入れたりしている。かつて485系や783系の「有明」が、熊本からディーゼル機関車とヨ8000改造の電源車を連結して水前寺まで乗り入れていた時代が懐かしい。
肥後大津で上空の架線はなくなり、それまでの市街化された景色から一変して、緑が広がってくる。肥後大津から2駅進むと立野。ここでは急な勾配を少しずつ登るため、2度のスイッチバックがある。


立野を出発するといったんバックして、高度を上げながらスイッチバック頂点に向かい、頂点でさらに進行方向を変え、もとの進行方向に戻る。この辺りから眺める車窓は絶景。


阿蘇付近では車窓右手に阿蘇山を見渡せる。ちょうど客室乗務員のお姉さんが回ってきたので、アイスクリームを買おうと目を合わせたら、向こうも客を逃すまいと積極的な売込みをしてきた。このとき客室乗務員のお姉さんが話してくれたのだが、やはり熊本市内同様、阿蘇も午前中は曇っていて、景色は今ひとつだった由。「天気のいい時間に乗れてよかったですねー」とも話してくれた。


車販で購入したアイスクリームを食べつつ、豊肥本線の旅は続く。

滝水−豊後萩で熊本・大分の県境を越えるが、かなり高度があったのと、見渡す限り緑に囲まれた山々の中を突き進むのが印象的だった。この後車内を回って気付いたが、2号車−キハ186の大分寄り半室は、かつて四国でグリーン車として使われていた座席がそのまま並んでいた。製造当初はキロハ186だったが、JR四国からJR九州に譲渡されたとき、設備はそのままキハ186に改造されているのだ。空いているのですかさず3号車から移動した。フットレストが付いて、リクライニングの角度も大きいので快適。しかし快適すぎたのか、三重町を発車した辺りからいつの間にやらおやすみう(略)。


起きたら大分の市街地が見え、程なくして大分に着いた。時刻は17:28、熊本を出てからすでに3時間近くが経過していた。大分駅は現在、高架化工事がたけなわで、すでに久大本線のホームは高架になっていた。

大分にて

18:00まで営業しているゆうちょ銀行大分店で貯金をした後、目に留まったうんとかメイトに吸い込まれる(爆)。閉店が19:00とは、地方の夜は早い…。

この後に乗る19:14発の「ソニック54号」まではまだ時間があり、博多に着くと21時を回ってしまい夕食にはやや遅いので、この空き時間を使って夕食。以前、id:sieg-zeonさん(ジークさん)が立ち寄ったという大分駅のコンコース内にある「豊後茶屋」で、「とり天定食」を食す。



鶏ドーン!(CV:釘宮理恵
とり天はポン酢につけて食べる。サクッとして美味。駅のコンコース内にある食堂と侮るなかれ。
ちなみにジークさんがここで食べた時、定食の画像を某所で見た某虻師匠から閉鎖空間が発生しそうな勢いで激怒されたとかなんとか(笑)。

ソニック54号


大分駅の特徴的なかぼす型ベンチ。

とり天定食を食べてお腹いっぱいになったところで、大分駅の改札を通る。「ソニック54号」は「白いソニック」の885系で運転。もちろん885系に乗れるようねらって計画を立てたが、ここで出てきたのはまさかのグリーン券(爆)。



しかしそこは他のJRとは違って割安なグリーン料金のJR九州、気軽に手が届く。大分−博多はギリギリ200kmに収まるので、グリーン料金は1530円。B特急券の1680円と合算して計3210円を周遊きっぷとは「べつばら」で投資したが、CDアルバム1枚とほぼ同額の値段で特急のグリーン車に乗れることを考えれば…(苦笑)。

日の長い九州といえども19時を回ると暮れかけてきて、別府を過ぎると完全に闇の中。JR九州では九州内の特急グリーン券を買うと、120円相当のドリンク引換券がついてきて、客室乗務員が乗務する列車では車内でメニューにあるドリンクに引き換えられる。季節のジュースとしてかぼすジュースがあったので、それと引き換えた。結構おいしかった。

真っ暗な中をぼんやり過ごすのもなんなので、持参したなんとかの四散という軽小説(笑)を読む。…なんか場違いな気がする(爆)。

ソニック54号」は別府を出ると日豊本線内は中津、行橋のみ停車の速達タイプ。小倉で進行方向が変わり、1号車のグリーン車が先頭に立ち、鹿児島本線へ踏み出す。黒崎、折尾に加えて香椎にも停車した後、21:19に博多着。

入庫

今日と明日は博多口駅前の1045に連泊。月曜日は宿泊料が2割引なので、今日の宿泊料のみ割引料金が適用された。偶然にもジークさんも同じ日程で連泊だった。500系「のぞみ51号」で品川からはるばるやって来たジークさんは23時過ぎにチェックインし、しばしロビーで歓談。昨日まで某逆三角形で行われていたイベントのお土産−うめてんてーこと蒼樹うめ先生の同人誌をもらった。ありがとうございます。
お互い明日も早いので、さっさと自室に戻って眠りについた。

(つづく)