「なんでやろ、8番」の旅(1)-8番らーめん本店と山代温泉-


はい、ということでみなさんどうもご無沙汰しております。TZN'EXでございますけれども。
時刻は朝6時10分、中四国最大のターミナル岡山駅に来ております。これからN700Sの「のぞみ」に乗って新大阪へ向かうわけですが、今回の目的地は北陸です。

突然ですがみなさんは「8番らーめん」というラーメンチェーン店をご存知でしょうか。
岡山県にも倉敷市を中心に数店舗あるので、岡山県民なら食べたことあるという方がいらっしゃるかもしれませんが、「8番らーめん」の本拠地はまさに北陸、石川県なのです。本店が加賀市、運営会社である株式会社ハチバンさんの本社が金沢市にあります。
北陸三県には店舗が多数存在し、「北陸のソウルフード」とも言われるほど北陸の人には親しまれています。
北陸ローカルのチェーン店がなぜ遠く離れた岡山県飛地のように存在するのか謎ですが、1973年に県内1号店である広江店(倉敷市)が開店して以来50年の歴史があり、「8番らーめんは岡山のチェーン店」と思っている岡山県民も少なくないようです。ハチバンさんも「岡山は8番らーめん第2の故郷」と認識していただいているようで、ありがたいことです。

で、今回北陸に行く動機なんですが、ざっくりいうとこんな感じです。

では、さっそく「のぞみ」で新大阪へ向かいます。


新大阪に到着。7:44発の「サンダーバード5号」に乗り換えます。


新大阪駅2番のりばに287系の「くろしお1号」が停車中。いわゆる「パンダくろしお」です。

サンダーバード5号」に乗車して、まず最初の目的地は加賀温泉です。「北陸ロマン」の車内メロディーが北陸への旅気分をより一層高めます。
明日年休を取れば4連休ということもあってか新大阪の時点ですでに混雑。1ヶ月前の時点で進行方向右側の窓側指定席を確保していましたが、すでに通路側にも外国人女性のお客が乗ってきました。


鯖江-北鯖江間で進行方向右手に見えるこの看板。福井県鯖江市といえば眼鏡の街、同市の公式サイトでも「めがねのまちさばえ 鯖江市」と謳っています。


9:59、石川県加賀市加賀温泉駅に到着。

加賀市のスター、山崎颯一郎投手

吹田の主婦グッズ@加賀市観光情報センター

加賀温泉駅内にある加賀市観光情報センターには地元出身、オリックス・バファローズの「吹田の主婦」こと山崎颯一郎投手のグッズが飾られています(許可を得て撮影)。
2023年シーズンはリーグ優勝の胴上げ投手になりました。

三セク化迫る北陸本線の列車を撮影

8番らーめん本店は加賀温泉駅が最寄りですが、まだお昼には早いので沿線で北陸本線の列車を撮影します。

加賀温泉駅

北陸新幹線の乗り入れ工事で駅前はごちゃごちゃしていて、歩行者用の動線がよそ者には分かりづらい印象でした。

681系「しらさぎ
683系「サンダーバード
683系4000番台「サンダーバード
521系J01編成先頭の普通、金沢行き

521系3次車は地元の227系500番台と同じ顔で「青いUrara」と勝手に呼んでいます。

681系「しらさぎ」(貫通型先頭車)
681系「サンダーバード
521系J22編成 普通、福井行き

521系3次車でもJ22編成とJ23編成しかいないフルカラーLEDの編成が来ました。

683系「サンダーバード
683系「しらさぎ
521系J06編成先頭の普通、金沢行き
681系「しらさぎ
521系J17編成の普通、福井行き

なかなか楽しくて12時過ぎまで撮影していました。撮影した521系はすべて227系顔の3次車でしたね。
来年3月16日に北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸開業すると、北陸本線の金沢-敦賀のうち石川県側の金沢-大聖寺IRいしかわ鉄道に、大聖寺以南の福井県側はハピラインふくいに移管されます。したがってこの区間を走る特急列車が見られるのもあと3ヶ月あまりです。

8番らーめん本店

さてそろそろ8番らーめん本店へ向かいます。駅から歩きだと遠いですが、山代温泉方面行きの北鉄加賀バスで途中の「加茂」というバス停で下車すればそこから10分少々で行けます。


自分が北陸にいることを実感するこの道路標識。国道8号の金沢、小松、福井、大聖寺に加えて山中温泉山代温泉という豪華な顔ぶれ。

8番らーめん本店

国道8号沿いにある8番らーめん本店さんに着きました(昼時は混雑していたので店舗外観はピークを過ぎてから撮影)。
「岡山でおなじみの8番がホンマに北陸にもあるんじゃ。すげえのー」(岡山弁)と感動を覚えました。逆に北陸の人が岡山に来たら「岡山にも8番あるがいね、なんでやろ」と言いそうですが。
8番らーめん」の由来は現在の本店である1号店が国道8号沿いにできたことからというのは有名ですが、他にも「8」を横にすると無限大(∞)になるという意味も込められているそうです。

8番らーめん本店に寄贈されている山崎颯一郎投手のユニフォーム

なんと8番らーめん本店さんにも山崎颯一郎投手のユニフォームが寄贈されています。地元が加賀市の中でも山代温泉ということで、おそらく子供の頃は本店に来たことがあったはず。
8番らーめんを食べれば颯一郎投手のような剛速球を投げられるようになるかもしれません(?)


天気が良くて昼間は暑いぐらい。はっきり言うてざるらーめんを食べたい気分でしたが、夏限定メニューでさすがにもう無いので、定番の野菜らーめん塩味にバターをトッピング。ミニ炒飯とのセットにして期間限定のチーズ餃子もいただきました。
野菜らーめんの塩味を食べるのは実は初めてでしたが、あっさり味のスープにバターが溶け込んで美味しかったです。これなら今日のような暑い日でもいいですね。
会計を済ませて感動のあまり店員さんに「岡山から来ました!」というと「岡山にも店舗がありますよね」の反応。北陸の店員さんにも岡山が認知されていて嬉しかった瞬間。

ちなみにメニュー自体は岡山も北陸も基本的に同じですが、セットメニューは北陸だと野菜らーめんのみであるのに対して、岡山ではどのらーめんでもセットメニューを付けられるという違いがあります。実は岡山の方がメニューの自由度が高いんですね。
「豚骨醤油そば」や「辛そば」といった、岡山の店舗限定メニューもあります。

感謝の郷


8番らーめん本店さんからさらに1kmほど東に歩くと、「感謝の郷」という場所があります。
8番らーめん本店さんはかつてこの場所にありましたが、国道8号の拡張工事に伴って2016年8月8日に現在地へ移転しています。
2017年2月11日の8番らーめん創業50周年を記念し、本店跡地にこの記念碑が設置されました。

山代温泉


せっかくここまで来たので、加茂バス停から山代温泉へ向かいます。

山代温泉古総湯
山代温泉総湯

山代温泉の古総湯と総湯に入りました。大変気持ちよかったです。古総湯の方がお湯が熱いです。
山崎颯一郎投手も総湯によく来ていたそうです。

金沢に到着


加賀温泉から特急「しらさぎ」で金沢へ着きました。これで今回の旅の動機のうち

はひとまず達成できました。


金沢駅の鼓門。夜は時間によってライトアップの色が変わるのが印象的です。

東横イン金沢駅東口にチェックイン。
もう夜なので、晩ごはんを食べたいですね。金沢駅のショッピング施設、金沢百番街の「あんと」にはいろいろお店がありそうなので行ってみましょう。

金沢駅にも8番らーめん


なんと金沢駅にもある8番らーめん。「あんと」内に8番らーめん金沢駅店さんがあります。
高級料亭みたいな外観ですが値段は他店と変わりません。
さすがに夜になると気温が下がってきたので辛旨ちゃんぽんらーめんが欲しくなります。
旅先なので生ビール餃子セットも頼んで優勝もといアレ。

明日は七尾線521系100番台に乗って七尾市へ足を伸ばします。

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tznex.hatenablog.com